解体工事を頼むことって人生で1度あるかないかのことです。
ただ、木造の一軒家を解体しようとすると100万円くらい。
大きな建物やお庭なども含めると300万円くらいかかってしまうかもしれません。
そんな大きな買い物で絶対失敗したくないですよね。
ここでは、解体業者歴10年以上の解体工事施工技士と一級土木施工技士の資格保持者が
安心な解体工事業者チェックポイント10選!失敗しない解体業者のおススメ選定方法まとめ!
について詳しくご紹介します(^^♪
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解体工事業者選びの重要性
解体工事は住宅や建物を完全に取り壊す大きな工事であり、一度始めたら途中でやり直しがきかない性質を持っています。そのため、信頼できる業者選びが非常に重要です。不適切な業者を選んでしまうと、以下のようなリスクが発生する可能性があります:
- 法外な追加料金の請求
- 違法な廃棄物処理による罰則
- 近隣とのトラブル発生
- 工期の大幅な遅延
- 安全管理の不備による事故
- アスベストなどの有害物質の不適切な処理
優良な解体工事業者を選ぶことで、これらのリスクを最小限に抑え、安全かつスムーズな解体工事を実現することができます。


優良解体工事業者の選び方10のポイント
解体工事業者を選ぶ際に確認すべき10の重要なポイントを紹介します。
1. 必要な許可と資格を持っているか
解体工事を行うには、「建設業許可」または「解体工事業登録」が必要です。特に500万円以上の工事の場合は建設業許可が必須となります。業者のホームページや名刺、契約前の書類で必ず確認しましょう。また、許可番号を控えて都道府県の窓口で有効性を確認することも大切です。
許可情報は国土交通省のウェブサイトで確認することもできます。
2. 損害賠償保険に加入しているか
解体工事中に近隣建物や道路に損害を与えた場合に備え、適切な損害賠償保険に加入している業者を選びましょう。保険証書のコピーを見せてもらうなど、実際に加入していることを確認することが重要です。
3. 見積もりが明確で相場から大きく外れていないか
極端に安い見積もりは、追加料金が発生する可能性があります。複数の業者から見積もりを取り、内訳が明確に示されているかを確認しましょう。相場は建物の構造や地域によって異なりますが、一般的な木造住宅の場合は坪4〜5万円程度が相場です。
4. 自社施工か下請け業者による施工か
自社で工事を行う業者を選ぶことで、責任の所在が明確になり、コミュニケーションもスムーズになります。下請け業者に丸投げする場合、品質管理や安全管理が行き届かない可能性があります。
5. アスベスト対応の知識と経験があるか
古い建物にはアスベスト(石綿)が含まれている可能性があります。アスベスト対応の知識と経験を持った業者を選ぶことが重要です。事前調査と適切な対応ができる業者を選びましょう。
6. 廃棄物処理が適切に行われるか
解体工事で発生する廃棄物は、適切に分別・処理する必要があります。マニフェスト(産業廃棄物管理票)による適正処理を行っているか確認しましょう。
7. 実績と評判は良好か
業者の過去の実績や施工事例を確認することも重要です。可能であれば過去の顧客の評価や口コミも調べるとよいでしょう。施工事例の写真や完工後の現場写真などを見せてもらうことで、仕事の質を判断することができます。
8. 連絡対応は迅速・丁寧か
見積もりの段階から連絡がスムーズで丁寧な対応をしてくれる業者を選びましょう。工事中のトラブル発生時にも迅速に対応してくれる可能性が高くなります。
9. 近隣対応の方針は明確か
解体工事は騒音や振動、粉塵など近隣に迷惑をかける可能性があります。近隣への挨拶や説明、苦情対応などについての方針が明確な業者を選びましょう。
10. 契約内容が明確で詳細か
契約書には工事内容、費用、工期、支払い条件、保証内容などが明確に記載されているか確認しましょう。口頭での約束だけでなく、必ず書面で契約内容を残すことが重要です。

解体工事業者に必要な資格・許可
解体工事業者が適法に事業を行うためには、以下の資格や許可が必要です。
建設業許可または解体工事業登録
- 建設業許可:工事請負金額が500万円(税込)以上の解体工事を行う場合に必要
- 解体工事業登録:工事請負金額が500万円(税込)未満の解体工事の場合に必要
これらの許可・登録がない業者は、違法業者の可能性があるため注意が必要です。
技術者の配置
解体工事現場には、以下のいずれかの資格を持つ技術者の配置が必要です。
- 解体工事施工技士
- 土木施工管理技士
- 建築施工管理技士
- 技術士(建設部門)
工事の規模に応じて「主任技術者」または「監理技術者」の配置が義務付けられています。
許可・資格の確認方法
- 業者のホームページや名刺に記載されている許可番号を確認
- 許可証や登録証の提示を求める
- 都道府県の窓口や国土交通省のウェブサイトで許可情報を検索
- 技術者の資格証を確認する


解体工事の見積もり比較のポイント
適切な解体工事業者を選ぶためには、複数の業者から見積もりを取り、内容を比較することがとても重要です。
必ず複数の業者から見積もりを取りを取りましょう。
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見積もりで確認すべき11の項目
- 建物の解体範囲:登記簿と実測の面積が一致しているか
- 外構の撤去物:庭石、植木、ブロック塀、カーポート等の撤去範囲
- 土のすき取り:解体後の土地の整地方法
- 敷地内の残存物:家具など残った物の撤去費用
- アスベストの撤去:含有調査と撤去費用
- 部分解体の養生:一部だけを解体する場合の養生・補修費用
- 切り回し工事:電線や水道管、ガス等の切り回し費用
- 道路の養生:重機使用時の道路保護対策費用
- ガードマン:交通整理員の配置費用
- 道路使用許可:道路占有許可申請の費用
- 建設リサイクル法申請:申請代行費用
見積もり比較時の注意点
- 総額の安さだけで選ばず、内訳を細かく確認する
- 各社の見積もり項目を統一して比較する
- 追加費用が発生する可能性がある項目について確認する
- 価格だけでなく、対応の丁寧さや信頼性も考慮する
- 見積もり内容に不明点があれば必ず質問する
不自然に安い見積もりへの警戒
見積もり価格が著しく安い場合は、以下の可能性があるため注意が必要です。
- 後から追加費用を請求する意図がある
- 廃棄物処理を適切に行わない可能性
- 必要な安全対策を省略している
- 保険未加入や無資格施工の可能性

解体工事の流れと各段階のチェックポイント
解体工事は大きく3つの段階に分けられます。各段階でのチェックポイントを押さえておきましょう。
1. 見積依頼〜契約段階
工事完了希望の3〜4ヶ月前から準備を始めるのが理想的です。
- 複数の業者に見積もり依頼
- 解体範囲や条件を統一して依頼
- 現地調査を必ず行ってもらう
- 業者選定と契約
- 見積内容の詳細確認
- 必要な許可・資格の確認
- 契約書の内容精査
- 工事保険の加入確認
- 各種手続き
- 建設リサイクル法の届出(80㎡以上)
- 道路使用許可(必要な場合)
- 騒音・振動の届出(必要な場合)
2. 工事準備〜着工段階
- ライフラインの停止手続き
- 電気、ガス、水道、電話、インターネット等の解約・移設
- 近隣への挨拶
- 工事の日程や内容の説明
- 迷惑をかける点についての謝罪
- 連絡先の提供
- 残置物の処分
- 家具や不用品の処分
- 貴重品の撤去確認
3. 工事実施〜完了段階
解体工事の基本的な流れは以下の通りです。
- 外構解体:カーポート、塀、樹木などの撤去
- 足場・養生設置:粉塵飛散防止のためのシート設置
- 内装解体:内部の手作業による解体
- 屋根解体:上部から順に解体
- 建物本体解体:重機を使用した解体
- 基礎解体:コンクリート基礎の撤去
- 整地:敷地の整地・整備
工事完了後のチェックポイント:
- 契約通りの工事範囲が完了しているか
- 隣接地や道路に損傷がないか
- 廃棄物が適切に処理されているか
- マニフェスト(産業廃棄物管理票)の写しを受け取ったか
- 滅失登記の手続きを行ったか

解体工事におけるトラブル事例と対策
よくあるトラブル事例
- 近隣関連のトラブル
- 騒音・振動による苦情
- 粉塵による洗濯物や車の汚損
- 隣接建物の損傷
- 道路の汚損や交通妨害
- 業者とのトラブル
- 追加費用の請求
- 工期の遅延
- 契約外の作業範囲
- 作業員のマナー問題
- 業者の倒産や連絡不通
- 行政関連のトラブル
- 必要な許可・届出の不備
- 廃棄物の不適切処理による指導
トラブル防止策
- 適切な業者選定
- 資格・許可の確認
- 実績と評判の調査
- 複数業者の比較検討
- 契約前の十分な確認
- 見積内容の詳細確認
- 工事範囲の明確化
- 追加費用発生条件の確認
- 保証内容の確認
- 近隣への配慮
- 事前の丁寧な挨拶と説明
- 工事看板の設置
- 連絡先の提供
- 作業時間の配慮
- 定期的な清掃
- 工事中の適切な監理
- 定期的な現場確認
- 業者との密な連絡
- 問題発生時の迅速な対応

アスベスト対応の重要性と確認方法
アスベスト(石綿)とは
アスベストは耐熱性や耐久性に優れた繊維状の鉱物で、2006年以前に建築された建物に使用されている可能性があります。飛散すると肺がんや中皮腫などの健康被害を引き起こす恐れがあります。
事前調査の義務
解体工事の前には、必ずアスベストの事前調査が必要です。2022年4月以降、80㎡以上の解体工事では、「石綿事前調査結果報告システム」を通じて調査結果を行政に報告する義務があります。また、令和5年10月1日からは、建築物の解体・改修工事を行う際に、有資格者(建築物石綿含有建材調査者等)による事前調査が義務付けられています。
調査方法
- 書面調査:設計図書などの書類による調査
- 目視調査:現地での目視による調査
- 分析調査:サンプルを採取して分析機関で調査
アスベスト発見時の対応
アスベストが含まれる建材が発見された場合:
- 大気汚染防止法に基づく届出(作業開始14日前までに)
- 労働安全衛生法に基づく届出
- 専門業者による適切な除去作業
- 廃棄物処理法に基づく適正処理
適切な業者選定のポイント
- アスベスト調査・除去の実績がある
- 必要な資格者(特別管理産業廃棄物管理責任者など)を配置している
- 専門的な装備・設備を持っている
- 関連法令に精通している

近隣対応のポイント
解体工事では近隣住民への配慮が非常に重要です。適切な近隣対応により、工事をスムーズに進めることができます。
近隣挨拶の重要性と方法
- 挨拶のタイミング
- 工事開始の1週間〜10日前が適切
- 土日や祝日、朝晩の時間帯を避ける
- 挨拶の範囲
- 必ず挨拶すべき範囲:両隣、向かい側、裏側、斜向かいの住宅
- 状況に応じて拡大:通学路や交通量の多い道路に面している場合など
- 挨拶の方法
- 施主と業者が一緒に訪問するのが理想的
- 工事内容、期間、連絡先を記載した挨拶状を用意
- TPOに合わせた適切な服装で訪問
- 手土産について
- 必須ではないが、用意すると印象が良い
- おすすめの品:タオル、洗剤、石鹸、菓子折り(1,000円〜3,000円程度)
- 高価すぎるものは避ける
近隣トラブルの防止策
- 十分な情報提供
- 工事内容と期間の明確な説明
- 想定される影響(騒音、振動、粉塵など)の説明
- 連絡先の明記と問い合わせへの迅速な対応
- 粉塵対策
- 防塵シートや防塵ネットの設置
- 散水による粉塵抑制
- 定期的な周辺道路の清掃
- 騒音・振動対策
- 低騒音・低振動型の重機使用
- 作業時間の配慮(早朝・夜間作業の回避)
- 休日作業の配慮
- 安全対策
- 適切な仮囲いの設置
- 交通整理員の配置
- 通学路や歩行者への配慮
- トラブル発生時の対応
- 迅速かつ誠実な対応
- 状況に応じた適切な補償
- 再発防止策の実施

解体工事にかかる費用相場
解体工事の費用は建物の構造や規模、立地条件などによって大きく異なります。一般的な相場を把握しておくことで、適正な見積もりかどうかを判断する目安になります。
構造別の坪単価相場
構造 | 坪単価相場 | 30坪の場合 | 50坪の場合 |
---|---|---|---|
木造 | 4〜5万円 | 120〜150万円 | 200〜250万円 |
鉄骨造 | 4〜7万円 | 120〜210万円 | 200〜350万円 |
鉄筋コンクリート造 | 6〜8万円 | 180〜240万円 | 300〜400万円 |
※これらはあくまで目安であり、地域や現場状況によって変動します。
費用に影響する要素
- 建物の構造と規模
- 床面積(坪数)
- 階数(2階建て、3階建てなど)
- 基礎の形式(べた基礎、布基礎など)
- 立地条件
- 作業スペースの有無
- 搬出経路の状況
- 道路状況(幅員、交通量など)
- 付帯工事
- 外構撤去(ブロック塀、庭石など)
- 浄化槽撤去
- アスベスト除去
- 地中埋設物処理
- 廃棄物処理
- 廃棄物の種類と量
- 処分場までの距離
費用を抑えるポイント
- 複数の業者から見積もりを取る
- 最低でも3社以上の比較検討
- 不要物を事前に処分する
- 家具や家電などを事前に処分
- リサイクルショップやフリマアプリの活用
- 解体工事の時期を選ぶ
- 業者の繁忙期を避ける
- 可能であれば閑散期(冬季など)に依頼
- 補助金や助成金の活用
- 自治体の空き家解体助成制度
- 老朽危険家屋除却支援制度

失敗しない解体工事業者の選び方
解体工事業者を選ぶ際には、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 必要な資格・許可を持っている業者を選ぶ
- 建設業許可または解体工事業登録
- 技術者の配置状況
- 見積もりを徹底的に比較する
- 複数業者の見積もり取得
- 内訳の詳細確認
- 追加費用の可能性チェック
- 実績と信頼性を重視する
- 施工実績の確認
- 口コミや評判の調査
- 対応の丁寧さ
- 契約内容を明確にする
- 工事範囲の明確化
- 工期の確定
- 保証内容の確認
- 支払い条件の確認
- 近隣対応を重視する
- 近隣挨拶の方針
- 安全対策の内容
- トラブル発生時の対応方針
- アスベスト対応能力を確認する
- 事前調査の方法
- 除去工事の実績
- 関連資格の有無

まとめ
解体工事は一度始めると取り返しがつかないため、事前の入念な準備と信頼できる業者選びが最も重要です。この記事で紹介したポイントを参考に、満足のいく解体工事を実現しましょう。
解体工事に関するご質問やお悩みがあれば、専門家に相談することをおすすめします。適切な業者選定により、安全かつ円滑な解体工事が実現できます。
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